「平塚市 ユナイテッドフラワーファームさん(球根つきの小さな花)」

 

平塚から全国に発信された球根の水耕栽培

 

平塚の駅を降りて、少し歩いた所に、「ユナイテッドフラワーファーム」という
大胆な名前の農家さんがあります。

実はここ、生産者の平野さんのご自宅なのです。

敷地の中に3棟あるハウスの中には、平野さんの「かわいい」が詰まっています。

 

 

(よく見ると、ムスカリのやチューリップの球根がぎっしり。この場所には、約10万球の球根が並びます。)

 

平野さんが、現在では大人気となった球根つきの花の生産に力を入れ始めたのは、
今から10年ほど前。

元々は、切花として出荷していた球根花を、
水耕栽培で球根つきのまま出荷したらかわいいのではないかと閃いたそうです。

栽培を始めた当初は、ムスカリだけを扱われていましたが、
球根つきの花は瞬く間に人気となり、日本全国に広まりました。

 

 

(輸入元は100%良質な花の生産大国オランダ)

 

現在では、ムスカリ5品種・チューリップ8品種・クロッカス3品種・
アイリス・ヒヤシンスなどを中心に、
他にも、毎年新しい球根つきのお花の栽培にチャレンジしていらっしゃいます。

 

 

たった一人で農業を続けて40年

 

平野さんを見ていると、本当に花の栽培の仕事が、お好きなのだなと感じます。

平野さんは、もう40年の間、一人きりで農業を続けていらっしゃいます。

 

 

(親指サイズの原種チューリップ 「ポリクロマ」)

 

これだけの人気商品を送り出すには、色々な苦労がおありなのだろうと思い、
「球根植物を栽培する大変さは何ですか?」と、平野さんに伺うと、
あまり目立ったご回答はありませんでした 笑。

逆に、「農業の楽しさは何ですか?」と、お伺いすると、
「育てた植物が花をつけることかな。」と嬉しそうにおっしゃっていました。

そして、自分がいいと思って育てた花を、
同じ波長で好きになってくれる人がだんだんと増えていくこと、とも答えてくださいました。

 

 

「かわいいと思うものしか栽培しない」こだわり

「僕はかわいいと思うものしか栽培しないの。」と、笑顔で言う平野さん。

私が、いつまでも忘れられないその言葉のとおり、
平野さんが栽培をする植物は、どれもひと味違う個性が光ります。

 

例えば、鉢植えとしてお馴染みのポインセチアも、
数年前から切花としての出荷にチャレンジしていらっしゃいます。

今では、栽培数は、5品種、1500株になりました。

 

(ここは、切花として出荷されるポインセチアの「バレンチノ」畑。)

こうした、平野さんの抜群のセンスと一貫した花への想いが、
ヒット商品を産む原動力なのかもしれません。

 

平野さんは、これからの季節を彩る、アジサイやヒマワリも生産されています。

もしかしたら、これらのお花もお店でご覧いただけるかも知れません。

 

 

花が終わった球根は、翌年も咲かせることができます

 

 

球根つきのお花を来年も咲かせる方法をお聞きしました。

一番簡単なやり方は、花が終わった後に、球根を土に埋めて太らせてあげることだそうです。

特にチューリップの球根は、夏場に腐りやすいので、
6月ごろには、掘り起こして、日陰で管理します。

秋口に土に埋めると、状態が良ければ、4月頃にまた花を咲かせるかも知れません。

 

 

「ユナイテッドフラワーファーム」

平野安浩さん

農園の名前には、色んな国のお花が農園に集まって
咲きみだれる様にとの思いがこめられています。

 

 

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