雨の日は、みんな何をして過ごすのだろう…?と、気になる。

お家でできる楽しみは何?
映画を観に行ったり、ウインドーショッピングをするのかしら?

 

今の気分は、足先だけ暖まる、小さな電気ストーブにあたりながら、
心静かに読書をしたい。

 

好きなハーブティーを淹れて、テレビもラジオの音もない世界で、雨音だけ聴きながら。

 

物語の中にある、非現実は、その物語の中だけのものだけど、
作家である人間が書いたものである以上、誰かが望んだことであったり、
現実とそう遠くない世界で起こっている出来事だったりする。

常識や倫理と照らして「してはいけない事」や「し難い事」が、
芸術の視点から眺めると、とても美しかったりもする。

 

そのギャップがおもしろい。

自分の中に無い価値観が、しとしとと、雨粒みたいに染み渡っていく感覚になる。

 

 

この頃、お店で働きながら、偶然、Charaの「Junior Sweet」を聴いた。

高校生の頃に流行ったアルバムで、よく耳にしたからか、
すごく好きだった訳でも無いのに、曲を聴けば、その頃の事を思い出す。

 

何もかも、生きるために活動することの全てが新鮮だったその頃、
突飛なことや変化することが、興味深くて仕方なかった。

 

大人になってからは、「こうありたい」と思う、自分が囲った価値観の中に埋もれがち。

それが悪いとは思わないけれど、
怖いのは、感性も部屋の中に閉じこもってしまうこと。

 

 

さて、先ずは、暫く買いに行けていない、大好きなハーブティーをお取り寄せして、新しい小説を見つけに行こう。

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