7月の4連休に、チセでジュエリー作家mico*の個展が開かれました。

 

会期中の4日間は、ミコちゃんの作品が店内いっぱいに展示されて、
すっかり違う印象のお店になり、
偶然に、前を通ったご近所の方も、いつもと様子の違う店内を見て、
「イベントやってるの?」と、立ち寄ってくださいました。

 

私にとっては、しばらく遠ざかっていた、人やクリエイティビティから受ける、
フレッシュな刺激を感じさせてもらえた時間でした。

 

 

mico*のミコちゃんとは、
チセを開いた後に、この辻堂の町で出会いました。

私の中の彼女の印象は、
爆発力極まりなく、底抜けに前向きで、母としてのあたたかさを持ち合わせる人。

本人に言ったらば、「そんなに単純じゃない」と言うことも、たぶん色々とあるだろうけれど、
それなりに長く生きてきた私が、これまでに出会ってきた人の中でも
個性的であることは、間違い無いと思います。

 

 

「月の街シアター」という今回の展示のコレクションには、
ミコちゃんが、この街に越してきてから作った作品が並びました。

月のかけらは、きっとキラキラしているに違いないと、
もし、私が何も知らない子供だったらば想像するであろう、
繊細のカケラが寄り集まった大きなリングが、今回の個展の顔。

 

 

来てくださったお客様達は、本当に楽しそうに、
ゆっくりと時間をかけて、
会場中にたくさん並べられた作品の中から、自分だけの一点を探していく。

有象無象な宝石やジュエリーには、普段は興味の無い私でも、
クローゼットの服とのコーディネートを妄想してしまいました。

 

 

こちらの写真は、mico*とチセのコラボレーション作品で、
夏のお花をテーマにして、ミコちゃんと私がそれぞれに作品を作ったものです。

 

 

「ヒマワリ ホワイトナイト」「ブラックベリー」「デンファレ ジャックハワイ」と
3点ご用意したうち、
嬉しいことに、個展の2日目に、ブラックベリーとジャックハワイは、
素敵な方達の元へ嫁いでゆきました。

写真のホワイトナイトが、未だ残っておりますので、
ご興味のある方は、ぜひ、チセの店頭へ見にいらしてください。

 

私も、告知の撮影用に初めて見せてもらった時から、ずっとお気に入りだった、
シーグラスやシェルが付いている、辻堂の海みたいなリングを、
母と共有で使おうと、お家へ連れて帰ってきました。

 

 

作品のバリエーションや、短時間でこれだけの量の作品を作り上げてしまう
彼女の発想力や技術力に感心することはもちろんなのですが、

忘れてしまわないうちに、記録しておきたいのは、
ミコちゃん達、ご夫婦のこと。

 

 

このご夫婦は、お互いを尊重し合い、信頼し合っているのだなぁというのが、
一緒にお仕事をしていると伝わってきて、
結婚歴の長い先輩夫婦として、憧れてしまいました。

そんな信頼感があるから、
「良いと思うものを作ってごらん」というご主人のアドバイス通りに
ミコちゃんは自由な発想で、自分が信じた「良いもの」を作れる。

花屋も同じ課題にぶつかる時があるのですが、
物づくりをする人間として迷うのは、

一般に受け入れられやすいものを作るのか、
価値観を共有してくれる人へ向けて、自分が良いと信じているものを作るのか。

ということだと思います。

言い換えると、

売る為に、無難なものを作るのか
好んでくれる人は少数であっても、自分のデザインを貫くのか、

もちろん、作り手としては、後者を目指したいと望むでしょう。
でも、できない現実もある。

 

ミコちゃんの今回のコレクションは、一般ウケする無難なものでは無く、
思いっきり個性を打ち出したものでした。

結果、個展は大成功でした。

 

そして、その成功とミコちゃんの前向き思考は、
私にとびきりプラスな刺激をくれました。

 

 

今回の個展では、以前からチャレンジしてみたかった、
個展会場の装飾を担当させていただきました。

mico *の世界に調和する様に花を添える作業です。

 

今回の個展には、素敵なデザインのDMがあって、
ホワイト×グレー×ゴールドの落ち着いたモノトーンに近い配色で宇宙が表現されていました。

DMの中の宇宙や湘南のきらめきからイメージした
グロリオサやヒマワリ、マリーゴールド、アリウム、野バラ、瑠璃玉あざみなどのお花は、
ミコちゃんご夫婦にも、以前からmico*の個展を見ていらっしゃる方達にも、
「植物とジュエリーの組み合わせや、会場の空気感が素敵だった」
と気に入っていただけて、小さくほっとしました。

 

一人きりでお店をするのは、
同じフリーランスでも、無店舗で活動していた時とは違う緊張感があって、

お花の仕入れ一つとっても、「この中にお客様に気に入ってもらえる花はあるのかな?」とか、
些細なことでドキドキしたりする。

 

今回の個展も同じ様に緊張はあって、
「ジュエリーと植物の組み合わせは、ぜったいに相性がいいに違いない!」
と思っていた自分の考えも、
もしかしたら、見ていただいた方に共感してもらえるのか、
半信半疑だった部分もあったのかもしれません。

 

個展が終わる頃に、ミコちゃんの旦那さまが、
「もしよかったら、次の個展にもお花の装飾をお願いしたいと思っています。」と言ってくれました。

(ここまで言ってもらわないと、不安な自分にも呆れてしまうけど 笑)
また一緒に会場を作りたいと望んでくださったことが、嬉しくて嬉しくて。

気持ちの高まりと一緒に、
そういえば、消えてしまいそうに小さくなっていた、
本当にやりたいことを思い出させてもらえた様に思います。

 

 

mico*の次回個展は、10月の終わり頃に東京都内で開催される予定です。

私も、ありがたいことに装飾でご一緒させていただけることになりました。

次は、もっと心地よくて、驚きも隠れている会場を、
ミコちゃんご夫婦と
一緒に筆をとって絵の具を塗り重ねる様に創り上げたいと思っています。

 

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