昨日は、北鎌倉の喫茶ミンカへ出掛けた。

 

北鎌倉の駅から鎌倉へ続く鎌倉街道を5分ほど歩く。

こんな所にお店があるのかしら…と、不安になりながら曲がった細い路地の突き当たりに、蔦が絡まった一軒のお家みたいなお店がある。

その一階が、喫茶ミンカ。

 

ガラガラと音の鳴る引き戸を開いて店内に入ると、色んなスパイスの香りが混じり合って、自然素材の柱や壁に長い時間を掛けて染み付いた様な、そこにしか無い香りがする。

店内に置いてある小物は、古道具のパーツだったり、作家や歴代のスタッフが作った品で、いずれも芸術品だ。

内装が作り出す、懐かしいけれど感じた事の無い雰囲気は、(あえてここには秘密の答えを書かないけれど)、店内の柱やカウンターテーブルをよく見てみると、その秘密に気づく。

 

 

喫茶ミンカは、私自身が変化を求めていた3年半前に、短い期間だったけれど、働かせてもらったお店だ。

取り扱うものは違えど、私が始めた花屋は、この喫茶ミンカで働いた経験が無ければ出来上がらなかったと思う。

正確には、お店を開く事はあっても、チセの大事なコンセプトと言えるものが抜け落ちていたのでは無いかと思う。

 

ミンカで働いた間に、ここに集まってくる個性豊かなお客様や大切なスタッフの皆んなと出会た。

それぞれが、面白いと感じる事に向かって、真剣に楽しんでいる大人達だ。

そして、その人達が出会う事で、また新しい面白いものが産まれていった。

世界には、自分の知らない面白いことが、こんなに沢山あるんだと知った。

 

こんな場所を作りたい。

人と人が出会う場所。

私が好きな植物と人を結ぶ場所。

そこから何かを発信したい。

 

それが、チセというお店(場所)を作った理由。

 

ミンカにスパイスの香りが染み付いたくらいの時間が、

このお店にも必要なのかもしれない。

 

 

喫茶ミンカは、今の私にとっては、何かアイディアが欲しい時に自然と足が向かう場所だ。

忙殺されている時も、気持ちが元気な時も、落ち込んでいる時も、行こうとは思わない。

クリエイティブな思考が静かに動く時に。

 

ミンカへ行こうと思い立った時は、自分が今そんな気持ちになってるんだということも分かって、面白い。

ここに集う人たちが、さりげなくヒントを与えてくれる。

 

…と、ミンカのことをたくさん書いたのですが、ミンカは喫茶店なので、飲食ができます。

プリンが美味しいと言われていますが、私は、ナポリタンやフレンチトーストやピロシキもお勧めしたいです。

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